2019.05.24
「命の道」
5月22日(水)、四国西南地域道路整備促進協議会総会が開催されました。
この協議会は毎年(公社)宇和島青年会議所の理事長、(公社)宿毛青年会議所の理事長と共に監事を仰せつかっております。1年ごとに交互で監査報告を行うわけですが、今年は宿毛さんの番ということで、田村総一郎理事長、決算の監査報告ありがとうございました。そして、本日私出張中のため、田中副理事長が代理出席して頂きました。田中副理事長ありがとうございました。
四国の西南端に位置し、高知県幡多圏域と愛媛県宇和島圏域で構成される四国西南地域は、地理的、地形的要因により、高速道路をはじめとする道路整備が遅れており、産業や経済の面で立ち遅れを余儀なくされております。
このような中、昨年7月に四国でも猛威を振るった西日本豪雨災害など、全国各地で大規模な自然災害が発生しました。とりわけ四国西南地域では、発生確率が益々高まっている南海トラフ地震の発生により、高知県黒潮町から愛媛県愛南町において、17mから最大で34mの大津波が予想されており、津波や地盤沈下を伴った長期浸水により、当地域の幹線道路である国道56 号の寸断が懸念されております。空港から離れている四国西南地域において、災害直後からの迅速かつ円滑な支援部隊の進出に必要な緊急輸送ルートを確保するためには、海上輸送拠点となる宿毛港湾や防災拠点の整備などと連携した、地域住民の『命の道』として信頼性の高い高速道路ネットワークの構築が急務となっております。また、四国横断自動車道の津島道路、窪川佐賀道路、佐賀大方道路、大方四万十道路、中村宿毛道路の早期整備が図られるとともに、未事業化区間「宿毛~内海」が整備されることで、循環型ネットワークが形成されれば、養殖マダイ等の販路が拡大するなど、基幹産業のさらなる発展が期待できます。さらに、高速道路ネットワークの整備と相まった、幡多圏域の大きな観光資源である「最後の清流・四万十川」など、地域の豊かな自然を活かした観光客の受入体制の強化や、温暖な気候を活かした各種スポーツ大会・合宿を誘致する施設整備等の取り組みにより、交流人口の拡大が望めます。つきましては、南海トラフ地震等の自然災害への備えとして地域防災力の強化と、地域経済の活性化を図っていくためには、四国西南地域の早期の道路整備が不可欠であることから、この協議会にて関係団体が協力し活動しています。
その後は、同施設において国道56号一本松・宇和島間道路整備促進協議会総会が開催されました。